2016/12/11

西洋美術史 Ⅰ



SOUVENI-ART でラインナップしているアイテムを西洋美術史の流れの中で一覧にしました。
○印がラインナップしているアイテムです。


1. 古代ギリシア・ローマ
2. ゴシック
3. ルネサンス
4. バロック
5. ロココ
6. 新古典主義
7. ロマン主義
8. 写実主義/バルビゾン派
9. 印象派
10. ポスト印象派


1. 古代ギリシア・ローマ
古代ギリシア・ローマにおける美術表現は西洋美術の根幹をなす造形原理とされています。
古代ギリシアでは大理石やブロンズを用いて、人間の優れた現実の身体をもとに、
理想化された身体像が数多く作り出されました。
そして古代ローマではその優美な古代ギリシア彫刻の模刻(ローマン・コピー)が盛んに作られました。
後に起こるルネサンス(再生)はこの「人間本来のすばらしさ」の表現の再生を指しています。

●サモトラケのニケ ○ミロのヴィーナス ○ラオコーン
建築:パルテノン神殿、コロッセオ


2. ゴシック
キリスト教の教義とその視覚表現の考え方(裸体表現をタブーとする)は西洋美術の根幹をなすもう一つの造形原理です。
中世ではキリスト教の教義が絵画や彫像で視覚的に表現されました。
ゴシック美術は古代ギリシア・ローマが人体や物の立体感を捉え、自然主義的な表現であるのに対して、
抽象的で平面的、そして厳格な趣で表現しています。

○ジョット
建築:ノートルダム大聖堂(パリ)、ウェストミンスター寺院(ロンドン)


3. ルネサンス
ルネサンスは「再生」を意味し、それまでの中世の宗教中心の考え方ではなく、
古代ギリシア・ローマのような「人間本来のすばらしさ」を、キリスト教の影響を受けながら再び追求しました。
三次元的な空間を二次元上に再現する遠近法と、調和のとれた人間の身体表現の創出はその後の西洋美術の規範となりました。
古代ギリシア・ローマの造形伝統とキリスト教的世界観の融合は多くの最高傑作を生み出しました。

○ボッティチェリ ○レオナルド・ダ・ヴィンチ ○ミケランジェロ ●ラファエロ ●ティツィアーノ
建築:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、サン・ピエトロ大聖堂


4. バロック
ルネサンスの絵画よりも、光と影を強調しドラマチックに表現するバロックですが、
宗教改革でカトリックとプロテスタントが対立する中、地域により主題は異なりました。
カトリックの地域ではカラヴァッジオ(イタリア)、ベラスケス(スペイン)、ルーベンス(ベルギー)らが
絵画の最高位とされる歴史画(宗教画)を、一方、礼拝するための聖画像を禁止するプロテスタントの地域では
レンブラント(オランダ)、フェルメール(オランダ)らが肖像画や風俗画、さらには静物画、風景画を多く描きました。

●カラヴァッジオ ●ベラスケス ●ルーベンス ●レンブラント ○フェルメール
建築:ベルサイユ宮殿、トレビの泉
音楽:バッハ、ヘンデル


5. ロココ
バロックの建築において装飾性が強まるにつれ、装飾的で優雅なロココへと移っていきました。
時代は絶対王政で貴族文化が花開き、宮廷での華やかな生活等が、軽妙にして洒脱、遊興的で優雅に描かれました。

●フラゴナール


6. 新古典主義
過剰に装飾的で感覚的なロココに反発し、
常に立ち返るべき古典、唯一絶対の理想美を体現した古代ギリシア・ローマへのルネサンス以来のリバイバルが起こりました。
伝統的でアカデミックな方法で普遍的なテーマを明確な輪郭線と正確な肉づけで描きました。

●ダビッド ●アングル
建築:エトワール凱旋門、マドレーヌ寺院、大英博物館、ブランデンブルク門
音楽:ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン


7. ロマン主義
新古典主義の抵抗勢力としてロマン主義が台頭しました。
ロマン主義は新古典主義の古典の安易な模倣を批判し、
また高貴な「歴史画」を頂点とするそれまでの「美のヒエラルキー」を否定しました。
個人の感受性によって「美」の判断は様々であるとして、多様な美、近代的な美のあり方を追求しました。
アングル(新古典主義)VSドラクロワ(ロマン主義)の対立構造はしばらく続きました。

○ドラクロワ ○ターナー
音楽:シューベルト、ショパン、リスト


8. 写実主義/バルビゾン派
新古典主義とロマン主義が対立する中、写実主義者を名乗ったクールベは「自分の見たものしか描かない」と
見たことのない英雄ではなく、名もない農民の生活や自然の姿等、今そこにある現実をありのままに描きました。
またミレーをはじめ、パリ南方のバルビゾン村に移住や滞在をして活動した画家達はバルビゾン派と呼ばれました。

○クールベ ●ミレー


9. 印象派
チューブ絵具が開発され野外での絵画制作が容易になると、
天候や時間による光の作用で対象の色調が多彩に変化することに気づき、その感覚的な印象を絵画で表現しようとしました。
印象派という名称はモネが参加したグループ展が、
モネの作品「印象ー日の出」の作品名をもとに「印象派の展覧会」と酷評されたことから広まりました。

●マネ ●ピサロ ●ドガ ○モネ ●ルノワール


10. ポスト印象派
印象派の「目に映ったイメージの再現」は外面しか目に映っていないとし、
ゴーギャンやゴッホらは想念(思い)をも視覚的に表現しようとしました。
一方セザンヌは一つの視点から遠近法を用いて物事を描くという従来の方法ではなく、
上下左右等、複数の視点から物事を捉えて、一つの平面に表現しました。
またこの頃は写真機の精度が上がる中、「絵画ならではの表現」への意識も高まっていきます。
こういったゴーギャンやゴッホらによる感情表現とセザンヌによる対象の捉え方は
後の多くの画家達に影響を与え続けることになります。

○セザンヌ ○ゴッホ ●ゴーギャン


以降はフォーヴィスム、キュビスムへと繋がっていきます。